作品情報・キャスト・あらすじ・ネタバレなしの感想
目次
作品情報
作品名 | ナイル殺人事件 |
原題 | Death on the Nile |
公開日 | 1978年 |
上映時間 | 140分 |
監督 | ジョン・ギラーミン |
主演 | ピーター・ユスティノフ |
配給 | パラマウント映画 |
キャスト
- エルキュール・ポワロ:ピーター・ユスティノフ
- ジャクリーン・ド・ベルフォール:ミア・ファロー
- ジョニー・レイス大佐:デヴィッド・ニーヴン
- マリー・ヴァン・スカイラー:ベティ・デイヴィス
- アンドリュー・ペニントン:ジョージ・ケネディ
- リネット・リッジウェイ・ドイル:ロイス・チャイルズ
- サロメ・オッタボーン:アンジェラ・ランズベリー
あらすじ
アメリカ人のリネットは、突然、巨万の富を手に入れる事となった。それは亡き父の、莫大な遺産を相続したからなのだが。そこに、旧知の親友ジャクリーンがやってきて・・。
感想
どうも、こんにちは~😊。
今回は、コレ。「ナイル殺人事件」を紹介していきますね~w。
この作品は、アガサ・クリステの”エルキュール・ポアロ”シリーズの中の一作。『ナイルに死す』を映像化したものになります。
超有名な作家さんの作品なので、読んでいる人多いんじゃないかと思うんですが・・。
実は、オッサン・・・。読んだ事ないんですよ( ;∀;)。(名前は知ってるんだけどねw)
という事で、例の如く予備知識ゼロの状態で、観はじめたのですが・・。
いや~、面白いっすね(#^^#)。
船に乗っている全員が、皆怪しくて、皆殺人が可能(仮説だが)って・・・w
ホントね観ていて”結局、犯人だれなん?”、と困惑しちゃいましたよオッサン( ;∀;)。
そしてそこからはもう、犯人が気になって、気になって、最後まで一気観ですよ、一気観w。
名探偵ポワロのもったいぶり的な演技もあり、非常に面白いこの作品。
ミステリーファンなら、是非観てみてください😍。
今でも十分に楽しめるって・・。
アガサ・クリスティ。偉大な作家さんですね(#^^#)
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コメント
コメント一覧 (2件)
こんにちは、昼行燈さん。
この映画「ナイル殺人事件」は、アガサ・クリスティー原作の「ナイルに死す」の映画化作品ですね。
クリスティーの原作にほぼ忠実に映画化されていて、ラストでのドンデン返しがお楽しみなのだから、読んだ後では種も仕掛けもわかっている手品を見せられるのと同じことになるので、絶対に読む前に、先に映画を観るべきだと思いますね。
私は、このクリスティー原作の「ナイルに死す」は、長過ぎる上に矛盾があって、彼女のミステリーの中ではそれほど好きな作品ではありません。
彼女自身も、恐らく出来栄えに多少不満があったらしく、戯曲に書き直しているくらいで、ただメロドラマとしてみた場合は、それなりに面白いと思います。
そして、この映画化作品は、「探偵スルース」の劇作家で、ヒッチコック監督の「フレンジー」の脚色もしているアンソニー・シェーファーが、わかりやすく、ていねいな脚本に仕立てて、出演俳優たちに思う存分にお芝居をさせているので、実に見応えのある作品になっていると思います。
大富豪の相続する権利を持つ娘を、それぞれ違う理由から狙っている人物たちを紹介してから、メインの舞台となるエジプトへ移るサスペンスの醸成がまずうまいですね。
大富豪の娘ロイス・チャイルズが、友人のミア・ファローの恋人、サイモン・マッコーキンデルを横取りして結婚、エジプト旅行に出かけます。
嫌がらせをしに追いかけるミア・ファローを初め、ロイス・チャイルズに恨みや感心がある人物が、アスワンのホテルに集まるまでの導入部は、脚色のお手本とも言えるほどのうまさが光っていると思います。
売り出し当時の役柄に戻って、軽妙にワトスン役を務めるデイヴィッド・ニーヴンが、ぶよぶよに太ったアンジェラ・ランズベリーの官能小説作家に、情熱的なタンゴで悩まされる笑いの場面から、ミア・ファローの登場で、みんなが静まりかえるところなど、俳優たちも気持ちよさそうに演技をしているのがわかって、実に面白い。
ピラミッドの上でフラれた元の恋人が出現する場面のショック演出と女性の執念の物語と見せかける展開。
ラストの絵解きはもちろんのこと、途中のエルキュール・ポワロの仮説も画面に出して見せ、わかりやすく興味を盛り上げる手法もシナリオのうまさも手伝って、ジョン・ギラーミン監督の演出もなかなかうまいと思います。
ワジ・ハルファまでナイル川を逆のぼる遊覧船、カルナーク号に一行が乗り込むと、船室でロイス・チャイルズが殺され、更に二つの殺人が起こって、さて犯人は? ということになるのですが、ちょっと理詰めに考えれば、この犯人はすぐにわかりますね。
だが、それよりも解決に達するまでの芝居に、色々と工夫が施してあって面白いんですね。
宝石に目のない未亡人のベティ・デイヴィスを初め、ミア・ファローまで、かなり演劇的とも言えるオーバーアクトなのですが、それが生きるようなシナリオになっていると思います。
そして、圧巻はポワロを演じているピーター・ユスティノフで、私は個人的には「オリエント急行殺人事件」でポワロを絶妙に演じた、アルバート・フィニーの方が、私が大好きな俳優ということもあり、断然好きなんですが、ユスティノフも大柄なポワロということで、原作のイメージとは違うのですが、それも気にならないくらいに、緩急自在にポワロを演じていたと思います。
アスワンの市場で、彼がミア・ファローに意見して「心に邪悪を入れてはいけない。棲みついてしまいますよ」と言うと、「愛が棲めないのなら、邪悪を代わりに棲まわせるわ」とミア・ファローが答えるあたりのやりとりを見ていると、いよ!千両役者! —-と声を掛けたくなるほどの素晴らしさだ。
とにかく、この映画は、1930年代の風俗とエジプトの風景の魅力。
「オリエント急行殺人事件」のような超豪華な有名スターの夢の競演という派手さはないものの、それでもミア・ファロー、デイヴィッド・ニーヴン以下のスターの使い方、その全てが鮮やかで、ミステリーの楽しさを満喫させてくれた作品だと思います。
コメントありがとうございます。
ナイル川の雄大さに、登場人物の
思惑が絡んできて、本当に面白い作品ですよね(#^^#)。